皆さんこんばんわ、岡本みつなりです。
今週からいよいよ、65歳以上の高齢者の方々に対する、新型コロナウイルスワクチンの接種がスタートしました。
65歳以上の方は全国に約3,600万人いらっしゃいます。現時点では4月のワクチン供給量が少ないために、対象の方であっても、今すぐ、希望する日時に接種を受けることは難しい状況です。しかしながら、6月末までには約5,000万人分のワクチンが輸入される予定です。従って、あと数カ月の内には、対象者の皆さん全員に接種していただくことができます。
全ての皆さんにお届けするには、まだ時間を要しますが、どうかご理解いただき、引き続きマスク着用・手洗い・うがい・三密回避といった感染防止対策の徹底をお願い致します。
政府はすでに、全人口が接種可能な個数のワクチンを確保(契約済)しています。現在接種されているファイザー社製ワクチンは、今後輸入個数が増えていく予定ですし、承認申請がされているモデルナ社とアストラゼネカ社のワクチンが今後承認されれば、国内で接種可能なワクチンが更に増えていきます。
一方、供給量が増えていくにつれ、接種を実施する態勢づくりがより大きな課題となっていきます。5月中旬にワクチンの在庫が増えた時点で、ワクチンの接種態勢を万全にするには、注射を実施する人員確保が必要です。日本では、「注射する」という医療行為を行うことができるのは、医師と看護師(*)のみとなっており、実際のワクチン接種を担う人手の不足が既に顕在化しています。私はこの問題に関して、2月の予算委員会で政府に対して、「自衛隊所属の医務官の方々にも協力していただいてはどうか」と提案しました。その後も、海外でワクチンが予想以上に効果を発揮している事実を元に、政府に対して接種の迅速化を要請してきました。その結果、今週月曜(4月12日)の決算委員会では、菅総理から、医療関係者確保の重要性を認識して「自衛隊にもお願いしたい」との発言がありました。現在、自衛隊には、医師と看護師が、それぞれ約1,000人、合計約2,000人が所属しています。可能な限り多くの方により迅速に接種をしていただくため、有資格者には最大限のご協力いただく態勢を政府主導で作り、ワクチン接種を進めていきたいと考えています。
また、接種開始前の3月末には、地元(東京都北区・足立区・豊島区・板橋区)から、要介護者の方等、自力で接種会場へ行くことが難しい方への移動支援についてご相談をいただきました。そこで、自治体がタクシー会社と契約して配車する場合には、全額を国が費用負担することを、政府と確認し、明確化させました。私が住む北区では、先日区役所とタクシー事業者の契約を完了しました。
第4波、変異株、まん防・・・コロナ禍が始まって1年以上経ちますが、まだまだ落ち着ける日が来るには時間がかかるかもしれません。ワクチンはこうした状況下での大きな希望ですので、引き続き全力で、早期接種完了を目指して取り組んでまいります。
(*)看護師による注射は、保健師助産師看護師法第5条で「診療の補助」として位置づけられており、実施が認められています。