一昨日、首都圏を震度5強の地震が襲いました。東京23区内で震度5強の地震が発生するのは、東日本大震災以来10年ぶり。今年は、全国で震度5強以上の地震がすでに5回発生しています。(昨年は1回)。
震度5強というのは、「非常な恐怖を感じる、多くの人が行動に支障を感じる」レベル。実際、先日の地震では、ご自宅にいた方も、出先にいた方も、非常に不安な思いをされたのではないでしょうか。
また、荒川区・足立区を走る舎人ライナーが象徴するように、一昨日の地震で多くの交通機関がダメージをうけ、至るところで帰宅困難者の長い列が見られました。また、翌日には出勤時にご苦労された方もたくさんいらっしゃいました。
地震発生の翌朝、私は早速、足立区の被害地域を視察しました。国土交通省や東京都、そして近藤区長と連携をとりながら、代替輸送のためのバス増便や、今後の復旧計画に取り組んでいます。脱輪した舎人ライナーの車両は昨日撤去されましたが、復旧には数日かかる可能性もあります。関係する作業員の方々のご尽力に、心から感謝しています。
また、昨日東京都全体で23カ所の水漏れが発生し、足立区でも5カ所で水漏れが発生しました。東京都水道局の発表によると、今回の地震では水道管の破裂や損傷はなく、夜を徹した作業のおかげで、翌朝には全ての修理が完了しました。ただ今後1週間は同じような規模の地震が起きる可能性があり、ダメージが蓄積された水道管が壊れて水が出なくなる可能性もゼロではありません。
また、埼玉県では火災発生もありました。地震の時は、まず火元の確認が大事です。
自然災害への備えは「これで完璧!」ということはありません。
家屋内で倒れそうなものへの対策や、備蓄品、とりわけ水と食料の準備が万全か今一度ご確認ください。また、ご家族の皆さんと、避難時の行動確認など、できる限りの備えをしていただきたいと思います。
安心・安全に暮らせる社会を実現するため、引き続き全力で取り組んでまいります。