こんばんは、衆議院議員の岡本みつなり(東京12区:北区、足立区、豊島区、板橋区)です。
先日、わたしの地元・東京都北区赤羽に編集部のある、「チョイス!」という雑誌からインタビューを受けました。この雑誌は、工業高校生を中心とした、「ものづくり」を学ぶ若者やその保護者の方などを応援するフリーマガジンです。
実は私は、実家が小さな建設会社だったこともあり、工業高校は大変身近な存在です。兄も工業高校で学びました。そうしたことから、3年前に群馬県建設業協会が実施した調査結果に大変な衝撃を受けたことがあります。
令和元年9月、群馬県建設業協会が県下の8つの公立工業高校を調査
◎配備されている測量機器のうち、使用が不可となっているものが20.3%、一部不具合あるいは故障があるが使用しているものが33.5%。つまり、53.8%の測量機器には問題がある状態。
◎現在建設業界でスタンダードとなっている電子平板は、77.8%が使用不可能。トータルステーションとノートパソコンを連結して、ペンタブレットを使ってCADに書き込んでいくというようなことが、実際の現場ではスタンダードになっているのに、学校ではそれが授業で使用できない状況になっている。
◎20年以上使用されている機材が多く、老朽化している。土木業界では一般的な3Dスキャナー、ドローンを使ったUAV測量、3Dソフトは全く配備されていない。実際の現場で進む i-construction化と、人材を育成する学校教育で大きなギャップが生まれてしまっている。
この調査結果を目の当たりにした当時の私は、その状況を本当に残念に思いました。同時に、政治や行政の責任として、将来の人材である生徒の皆さんに、最先端の技術を学ぶ機会を提供しなければならないと決意しました。
国会での取り組み
そこで私は、翌年の衆議院決算委員会分科会(令和2年4月6日)において、国として公立工業高校に対して即戦力としての人材育成をできるような設備配置を支援することを要請し、その後も具体的な支援策を議論しました。
その結果、同年12月に決定された令和2年度第3次補正予算において、274億円の国庫補助予算が決定され、最先端の機材を導入することが実現しました。
さらに、今年の予算委員会集中審議(2月15日)と、予算委員会第4分科会(2月25日)で萩生田文部科学大臣等に、これまで対象となっていない他の最先端機材の導入などを含め、今後の一層の支援を求めました。
こうした地道な取り組みが、「チョイス!」の阿部編集長の目にとまり、今回のインタビューにつながりました。 阿部さんも、未来のマイスターを支援したいとの思いで、フリーマガジンの発行をされています。志の高い起業家です。
工業高校生は、未来の産業界を担う宝の人材です。 将来日本のものづくりを支える若い人材のための職業訓練が、しっかり実社会で役立つものとなるよう、 引き続き設備の充実に取り組んでまいります!
インタビュー全文はこちらでご覧いただけます。