高い銀行手数料が、今秋めどに値下げの見通し。

こんばんは。岡本みつなりです。

銀行の振込手数料が高すぎると感じたことがある方は、多いのではないでしょうか?今年の10月、この手数料が値下げされる見通しとなりました。

昨年4月に公正取引委員会が、銀行間手数料が40年間117円に固定され、コストに見合った手数料になっていないとして、引き下げるべきとの問題提起を行いました。

私も、毎月多くの送金をする中小企業から、「振込手数料の負担が重く、どうにかならないか」とのお声を伺い、昨年11月の衆議院予算委員会でこの点を指摘し、大幅な引き下げの早期実現を政府に求めました。

金融庁は、資金決済システムの高度化・効率化を推進し、今回ようやく妥当な振込手数料へ引き下げられる見通しです。

銀行間の送金は、全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)が運営しています。従来は、1件の送金額が3万円未満で117円、3万円以上で162円の手数料です。しかし、これが実際にかかっているコストに比べ大幅に高い金額となっているため、実際のコストに適正な利潤を上乗せした、一律62円になる方向です。引き下げ実施は、今年10月めど。銀行間の手数料が下がるため、銀行を利用する私達一般の利用者が、振込の際に払う手数料も値下がりする見通しです。

この改定は、歓迎すべきことではあります。しかしながら私はまだ不十分だと考えています。国が年金受給者に年金を振り込む場合、現状では年間2億8,000万件の振り込みで28億円の手数料を銀行に支払っており、1件当たりの手数料は10円です。全銀ネットの利用料として28億円が別途支払われているので、それを加えても1件当たりの振込料は20円に過ぎません。こうした状況を考えると、銀行の振込手数料は、まだまだ高いと言わざるをえません。

国民の生活を守るため、引き続きしっかりと取り組んでまいります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

岡本みつなりのアバター 岡本みつなり 衆議院議員

米ケロッグ経営大学院修了。ゴールドマン・サックスを経て、公明党衆議院議員(4期目、東京12区選出)。衆議院経済産業委員長。元外務大臣政務官。元財務副大臣。 東京29区(荒川区全域・足立区西部)総支部長。矢沢永吉さんの大ファン。

目次